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株式会社 賀陽技研 様 お客様のこと

事業内容金属プレス製品製造業
所在地

岡山県加賀郡吉備中央町黒山12番地

お問い合わせ

0866-56-7109

HP

https://kayougiken.co.jp

お話

㈱賀陽技研       代表取締役

兼 ㈲山陽メツキ工業所 代表取締役 平松  稔 様


㈲山陽メツキ工業所   代表取締役

兼 ㈱賀陽技研     常務取締役 平松 茂行 様

インタビュアー

監査担当:S

インタビュー時期

2023年11月

株式会社 マスカット薬局 様

お客様のこと


 ㈱賀陽技研さんは、昭和48年に創業された薄板・小物専門の精密プレス加工を手掛けられている会社です。小さなものは1センチ足らずのものから大きなものは30センチ程度のものまで、自動車部品を中心に建築部品等も製作されています。


 平成24年に平松精工㈲から賀陽工場が独立する形で㈱賀陽技研はスタートし、初めは10名程度だった従業員数が現在では約40名、第2工場も構えられるほど拡大されてきました。金型製作から製品試作、そして量産まで一貫して請け負うことが出来るのが㈱賀陽技研の強みです。


 令和2年には亜鉛メッキ処理を扱う㈲山陽メツキ工業所が傘下に入ったことで、さらに事業の幅を広げられました。

㈱賀陽技研 工場内

平松稔社長と平松茂行常務は兄弟で経営者という立場に身を置かれていますが、兄弟でやっていこうと思われたきっかけはなんだったのでしょうか?

 賀陽技研の前身である富士電機工業㈲(→平成5年に平松精工㈲が吸収)は父親が創業した会社でした。そこに私たち(=兄:稔さん、弟:茂行さん)も勤めていたのですが、あるとき賀陽工場独立の話を父親から持ち掛けられたことから始まったので、自分たちから一緒にやっていこうと手を組んだわけではありません。自然とこうなっていました(笑)

兄弟間で激しく対立することはなかったのでしょうか?

 ありました。そのため棲み分けは必要でした。金型=社長、プレス=常務と線を引き、基本はお互いの決めたことには口を出さないようにしていました。山陽メツキ工業所の代表に常務(=茂行さん)が就任してからは、その線引きが会社になっていますかね。

 情報は共有していますし、今でも考え方が対立することはありますが、兄弟だからこそ遠慮なく意見が言い合えるという面もありますし、何かあった時に相談できる相手がいるというのは心強いです。

㈲山陽メツキ工業所をグループ会社に迎えたことについて教えていただけますか?

 もともとは量産の増える見込みがあったのでプレス会社をグループ会社にしたいという考えがあり金融機関に相談していました。そこからメッキ加工の会社だけれどと紹介されたのが㈲山陽メツキ工業所でした。


 メッキ加工の会社は減少しており環境問題への対策も必要なことから新規立ち上げはハードルが高いです。平成30年の豪雨災害の時にはメッキ加工を依頼していた取引先が被災し、別のメッキ加工会社を探さざるを得なかったこともあったので、話を聞いてみることにしました。

 ㈲山陽メツキ工業所は自動機では難しい加工も手作業ならではの技術で対応出来ることが強みです。農業機械部品のメッキ加工も手掛けていたので、賀陽技研グループが扱う分野が広がったのもよかったです。

㈲山陽メツキ工業所 工場内

豪雨災害というワードが出ましたが、災害対応にも力を入れておられますよね?

 「BCP」を知っていますか?Business continuity planning=事業継続計画のことで、企業があらゆる危機に晒された時、被害を最小限に留め事業継続していくことを目的とした計画です。

 BCPセミナーに参加した時に「被災した時どれだけ早く復旧させようと注力しても、事業を再開出来た時には顧客はいなくなっている。いかに納品を止めないかが重要である。」と教えてもらい感銘を受けました。その教えと自身の経営者としての心構えが結びつき、本気でBCPに取り組む決意をしました。

 平成26年に「お互いさま連携」として他県の同業2社と代替生産や人材派遣を行う協定を結び、有事の際にも納品出来る仕組みをつくっています。平常時でも得意とする加工技術でお互いをカバーし合うことが出来るメリットもありました。

今後の夢や目標を教えてください

 お客様が迷ったとき困ったときに「頼りになる会社」を目指していきます。そのためにも社員1人1人が自主性を発揮し、やりがいを感じられる環境にしていきます。

 ここ数年は新型コロナウイルス感染症の流行や半導体不足の煽りを受けることもありました。自動車産業界に振り回されないためにも板金部門の立ち上げや自社ブランド・オリジナル製品の作も計画しています。全くの異業種と連携したりグループ会社に迎えたりしてもおもしろいかもしれません。

 自分たちが生み出す製品で「人の動作を助けるお手伝いをしたい」「心の不安を癒すお手伝いをしたい」「生活をより豊かにするお手伝いをしたい」という想いは変わらず、新分野へチャレンジしていきたいです。